急な飛蚊症光が走る視野の欠け・急な視力低下当日中にご相談ください

白内障

白内障と診断された方も、見えにくさが気になる方も。目の状態と生活への影響を確認し、治療の時期を一緒に考えます。

症状と受診の目安

白内障は、目の中でレンズの役割をする水晶体が濁る病気です。白内障と診断されても、すぐに手術が必要とは限りません。見え方と生活への影響を確認し、治療に適した時期をご提案します。

  • 全体にかすんで見える
  • 明るい場所や対向車のライトがまぶしい
  • 眼鏡を替えても見えにくい
  • 物が二重・三重に見えることがある
  • 色が以前と違って見える

検査で、白内障とほかの病気を見分けます

見えにくさの原因は、白内障だけとは限りません。視力、眼圧、細隙灯顕微鏡、眼底などを確認し、必要に応じてOCTなどの検査を組み合わせます。

見え方の確認

視力とかすみまぶしさの程度、生活への影響を伺います。

目全体の確認

角膜、眼圧、網膜、視神経など、ほかの病気の影響を調べます。

治療時期の判断

検査結果と生活への影響から、経過観察を続けるか、手術を検討するかを一緒に考えます。

経過観察から手術まで、見え方に合わせて

生活への支障が少ない間は、定期的に状態を確認します。見えにくさが運転、仕事、読書などに影響するようになったときは、日帰り白内障手術選択肢としてご説明します。

手術を選択した場合は、術前検査で目の状態を詳しく確認し、眼内レンズ種類と度数を検討します。

経過観察

見え方への影響が少ない場合は、状態を確認しながら時期を考えます。

日帰り手術

濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズ挿入します。

術前検査

手術が決まった後に、目の形や長さを測定し、眼内レンズ種類と度数を検討します。

眼内レンズ選択

当院では、単焦点眼内レンズ加えて、多焦点眼内レンズにも対応しています。多焦点眼内レンズは、眼鏡を使う機会を減らすことを目指すレンズですが、術後も場面によって眼鏡が必要になることがあります。期待できる見え方と注意点をご説明し、目の状態、運転・仕事・読書など普段の生活に合わせて選びます。

単焦点眼内レンズ

遠方または近方など、主に一つの距離にピントを合わせます。合わせた距離以外を見るときは、眼鏡が必要になることがあります。

多焦点レンズ

Clareon PanOptix Pro

遠方中間・近方に焦点を振り分ける三焦点眼内レンズです。

期待できること
日常の幅広い距離で、眼鏡を使う機会を減らせる可能性があります。
知っておきたい
夜間にハロー、グレア、スターバーストを感じることがあります。細かな作業などでは眼鏡が必要になる場合があります。

選定療養に係る追加費用(片眼・税込):ノントーリック 35万円/トーリック 37万円

Clareon Vivity

遠方から中間まで、焦点の合う範囲を連続的に広げる焦点深度拡張型眼内レンズです。

期待できること
遠方から中間の見え方を広げながら、光のにじみを抑えた自然な見え方を目指します。
知っておきたい
細かな文字など近方では眼鏡が必要になる場合があります。ハローやグレアが全く生じないわけではありません。

選定療養に係る追加費用(片眼・税込):ノントーリック 33万円/トーリック 35万円

アルコン公式|眼内レンズ選択肢を見る

日帰り白内障手術難症例への対応

局所麻酔で手術を行い、手術当日にご帰宅いただきます。期待できる見え方、合併症、術後の注意点まで説明し、翌日以降も視力・炎症・眼圧などを確認します。

落屑症候群、浅前房、水晶体を支える組織(チン小帯)が弱い白内障などにも対応しています。術前に目の状態とリスクを詳しく評価し、手術計画を立て、必要な補助器具を準備したうえで手術を行います。

眼内レンズ偏位・脱臼など、硝子体への処置や眼内レンズ強膜内固定術が必要な症例にも対応しています。検査結果を確認したうえで、必要となる手術方法をご説明します。他院で手術が難しいと言われた方や、白内障手術後に見え方が変化した方もご相談ください。

難易度の高い白内障にも対応

落屑症候群やチン小帯の弱い症例など、一般的な白内障より慎重な操作が必要な場合にも対応しています。目の状態に応じて、補助器具や術式を使い分けます。

術後も継続して診察

視力、炎症、眼圧、眼内レンズ状態を継続して確認します。

白内障手術流れ

角膜に小さな切開を作る

角膜の周辺に小さな切開を作り、ここから手術器具を入れます。

濁った水晶体を取り除く

超音波とチョッパーで濁った水晶体を分割しながら吸引し、水晶体嚢を残します。

眼内レンズ挿入する

残した水晶体嚢の中に、折りたたんだ眼内レンズ挿入します。

※図は一般的な白内障手術流れを示した模式図です。

水晶体嚢で支えられない場合

眼内レンズ強膜内固定術

眼内レンズ偏位・脱臼などで、水晶体嚢による固定が難しい場合は、眼内レンズ支持部を強膜内に固定します。

眼内レンズの左右の支持部を強膜内に固定した前眼部断面の模式図
眼内レンズ支持部を左右の強膜内に固定した状態を示しています。
EQUIPMENT

診断と治療を支える機器

診断や経過観察、手術を支えるため、病状と目的に合った機器を使用します。

Leica PROVEO 8 眼科手術顕微鏡
眼科手術顕微鏡

Leica PROVEO 8

白内障から硝子体まで、目の前方後方の手術に対応する顕微鏡です。明るく立体的な術野を確保し、繊細な操作を支えます。

TOMEY OA-2000 光学式眼軸長測定装置
光学式眼軸長測定装置

TOMEY OA-2000

眼軸長、角膜のカーブ、前房深度、水晶体厚などを非接触で測定します。白内障手術使用する眼内レンズ度数選択に役立てます。

ご相談から手術後まで

診察・検査

白内障の程度と、ほかの目の病気の有無を確認します。

説明・日程相談

治療方針ご説明し、手術を希望される方と日程を調整します。

術前検査

手術が決まった後に、目の長さや角膜の状態を測定し、眼内レンズ度数を決めます。

手術当日

手術後は院内で休憩し、ご帰宅いただきます。

術後診察

翌日・その後の診察で、回復を丁寧に確認します。

術後の生活と経過観察

処方された点眼を続け、目を強くこすらず清潔を保つことが大切です。入浴、洗顔、運動、運転、仕事の再開時期は、手術内容と回復の状態に合わせてご案内します。

強い痛み、急な視力低下、充血の悪化など、いつもと違う症状がある場合は、次回の受診を待たずご連絡ください。

期待できる見え方と合併症

術後の見え方は、白内障以外の病気、角膜の乱視、網膜や視神経の状態にも影響されます。選んだ眼内レンズ合わせた距離以外では、眼鏡が必要になることがあります。

感染、出血、眼圧の変化、眼内レンズ位置ずれなどが起こる可能性があります。取り除いた白内障そのものは再発しませんが、後発白内障が生じた場合は、必要に応じてレーザー治療を行います。

白内障手術よくあるご質問

手術は痛いですか?

局所麻酔を使用し、痛みを抑えて行います。手術中も声をかけながら進めます。

手術にはどのくらい時間がかかりますか?

手術そのものの時間は、白内障の進み具合や目の状態によって異なります。当日は、点眼や消毒などの準備、手術後の確認・休憩にも時間が必要です。ご来院からご帰宅までの目安は、手術説明時にお伝えします。

手術後も眼鏡は必要ですか?

眼内レンズ合わせた距離以外を見るときや、乱視などが残る場合には眼鏡が必要です。

白内障は再発しますか?

取り除いた白内障そのものは再発しません。後発白内障が起こることがあり、必要に応じてレーザーで治療します。

運転はいつからできますか?

視力と回復を診察で確認し、安全を確認してから再開時期をご案内します。

日本眼科学会 患者向け情報

病気について、さらに詳しく知りたい方

日本眼科学会が公開している患者さん向けの解説です。リンク先は別のページで開きます。